寒中散歩

「他人を知ることはかしこさのあかし、自分を知ることは悟りのあかし」
（バレットモンクより）

ふと思い立ち母校のある鶴川へ。散歩する。
１０年も通った土地なのに、目的なくぶらつくのは初めてのことだった。
団地以外に目立ったものもなく、特に意味はなく、ただ寒いだけだった。
収穫は至福の立ちションに生きる喜びを感じたことくらい。

「キッチン・ストーリー」
独身男のキッチン行動パターンを観察する仕事に就いた男と、観察される男の間に生まれる友情物語というなんともヘンテコな映画。50年前のノルウェーが舞台らしいが、見知らぬ男がやってきて、だまーって台所に居座るって信じられない話だ。近代化に向かう過渡期のちょっとぶっとんだ文化の中で生まれた友情物語というのか、なかなかほほえましい映画だった。

「バレットモンク」
その存在すら忘れかけていたけど、たまたま発見したので観てしまった。うん、そう、観てしまった。どうでもいい映画だったけど、それにしてもチョウ・ユンファという人はいるだけで絵になる人だ。なんちゅう存在感なんだろう。なんでもっといい映画から声がかからないんだろう。