「先生、私の隣に座っていただけませんか？」を見た。
うわーー、ちょーーこえーーー、でもって、居心地わるーーーい。不倫ものなんだけど、こんな手があったかた？！って映画だった。妻が免許を取るために教習所に通うのを夫が送り迎えするって話なんだけど、もうこの移動の間の会話の居心地の悪さ。最初に夫のスマホを借りるところからすべて始まってますよねって感じで、もうすさまじく気まずい。カメラの位置もすごくいやーなところから撮っていてむちゃくちゃ不安定でものすごく不穏。とにかく車を使った描写がいい！何なら笑える。夫婦は2人とも漫画家で、奥さんが新作として描いているマンガのネームを夫がチラ見しちゃってから、色んな意味で見えてくる世界が変わってくる。タイトルで言ってる「先生」が、どっちの先生を意味してるの？とか、なかなかサスペンスフルで面白かった。ほんと、マンガの使い方がうまい！最後に出てくるマンガのタッチに見覚えが…って思ってたら「サターンリターン」の鳥飼茜か！？なるほどなるほど。
「モンタナの目撃者」を見た。
いやー無駄がない！！なんてコンパクトにぎゅっと詰まった映画なんだ。冒頭の殺し屋コンビによるお仕事の見せ方から始まり、省略と展開の繋ぎの見事さ。この殺し屋たちによって、うわーそれは見たくないって展開が続いていくんだけど、緊張感は持続したまま、ものすごくテンポ良くしかも超整理されて時間が進行していく。単にアンジーが大活躍するアクション映画っていうんじゃなくて、むしろ主役であるはずのアンジーがどうでもいいくらいに他の要素が際立っている。とにかく殺し屋とサバイバル夫婦と少年がよかった！山火事あり隠謀ありアクションありで意外に要素が多い映画なんだけど、まったく複雑に見せず、しかも詰め込みすぎな感じもなく、まとまっている。すごい整理力の映画だ。
どうでもいいことなんだけど、見たと思い込んでいて、じつは見てなかった映画というのがありまして、ジャッキー・チェンの「サンダーアーム」ですが、恥ずかしながら見たことありませんでした。昨日何気なく見ていてじつは見てなかったことに気づきました。続編の「プロジェクト・イーグル」は劇場で見てるんですけどね…。こんな大事な作品を見ないまま今まで過ごしてきたなんて…。にしてもエンドクレジットのNGがヤバかった。冒頭のあそこでケガしたんですね。大けがした映画っていうのは知ってましたが、これは…。遅ればせながらですが、すごいもの見ました。こういうのがちょいちょいありそうだから、気をつけないとダメですね、ほんとに。ま、でも見てないことに気がつけてよかったです。
「鳩の撃退法」を見た。
なんだろう、やっぱトヨエツはすげーなって、そういう映画だった。床屋に入って、ただ髪切って、ほとんどセリフもなくて、何にも特別なことは言ってないのに、なんかただ者じゃない感と威圧感を放ってくる。この間見た「子供はわかってあげない」のトヨエツもすごかったけど、今回は出番が少ないのにやっぱり全部もっていく。去年見た映画「ラストレター」もドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」でも、ほんとにちょっとしか出てないのに、すごかったもんなー存在感が。終わってみたらトヨエツしか記憶に残ってないみたいな。すげーなートヨエツ。
「アナザーラウンド」を見た。
酔っ払いとしては身につまされると同時に…わかる！しかなかった。ずっと酔っぱらって、上機嫌ですごしたらどんなに最高だろうかって、本気で考えていたことがある。つまりアル中になりかけていた…というかたぶんアル中だった。20代の頃は恐らくこの映画で実験してた血中アルコール度をずっと0.05％に保つってのに近い状態でいたんだと思う。泥沼にはいりこまなくてよかった。そうそうこの映画で出てくる卒業した高校生たちがトラックの荷台を貸し切って飲みながら町中をぐるぐる回るってやつ、北欧に行った時に町のいたるところで見かけたな〜。アル中映画だけどラストの着地はすっげーハッピーなので安心して見て良いヤツです。さ、飲むぞ！！
