てんたまってきた

天使のたまご 4Kリマスター」を見た。

ようやっと少し体調が戻った…気がする。なので、週の頭に見たもう一本「天使のたまご」についてひとまず書いておこうと思う。ただ、きちんと書こうとするとたぶん知恵熱が出てまた寝込む気がするので、見た後に書いたメモを少し直して貼ろうと思う。見たのは6日前なのだけど、はるか昔に感じられる。まずドルビーシネマで見れてよかった。黒の締まりと音響が素晴らしすぎる。実際音はすごかった。終盤の悲鳴は心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。ちょっと落ちかけていた脳みそが覚醒した。OVAで作られた作品なので、劇場で見るのはこれが初めて。見たのは中1の時だったか。ビューティフルドリーマーうる星やつらのテレビシリーズに、あとダロスの押井守ということもあって楽しみにしてビデオを借りてきて、ものごっつい衝撃を受けた。なんじゃこりゃ!めちゃくちゃかっちょいい!でも、ちんぷんかんぷんすぎてまったくわからない。まだ中1くらいで色んなものを摂取してない時期だったので、これはけっこうな衝撃だった。数年前に見たビューティフルドリーマーとはまた別の意味での衝撃だった。本当に1ミリも何もわからない。そんなものがこの世にあるんだということ。そしてでもそれがむちゃかっこいいということ。天野喜孝の名前はこの作品で強烈に頭に刻まれて、この世界の延長のようなイメージのファイナルファンタジーに惹かれていったのはある意味自然の流れだったと思う。改めて見ても、いやーやっぱすげーなこのアニメという感想につきる。尖りまくってる。ずっと卵を抱えた少女と十字架を持った青年が歩いているだけのアニメ。セリフ何個あるんだけっけ?あとはひたすらイメージの洪水で、ノアの方舟のイフものなんだなとは、セリフやモチーフから受け取っていけるのだけど、やはりとんでもなく難解だ。でも難解だけど分かりにくくはない。というのが今回見ていて思ったことだった。描いているモチーフ自体はそれなりに飲み込めるようには、素養がついたということかもしれないし、その程度にしか自分が成長してないということでもあるのかもしれない。それはよくわからない。でもやはり、かっこいい。やっぱ好きなんだなこの世界感が。とんがり方がとんでもないところに行ってる。超エポックな一本だよなと思う。そしてこれがなければパトレーバー劇場版はなかったろうことが伝わってくる。アニメの可能性のギアを何段も上げた作品なのは間違いない。押井監督はこれを作って途端に仕事がこなくなって、家賃が払えないくらい貧乏になったって先日行ったトークショーで言ってたけど、そんくらい簡単に時代が受け入れられない尖り方をした作品なんだなと改めて思った。次に進むための痛みみたいな、でも必要不可欠なピースだったんだと思う。なんにせよドルビーシネマの黒がバキっとしまった画面で、おそらく唯一無二の天野喜孝ワールドを堪能できる作品に、料金2800円は安すぎてむしろただくらいの感じだった。同じ回を見ていた20代くらいの女子二人の会話。はてなだったね、はてなだったね、ガチだったね、ガチだったね、調べてもわかんないよね、わかんないね、ってエレベーターの中で言ってました。やっぱ、いい作品だと思いました。

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