「フォールガイ」を見た。
超絶マニアックなはずなのにまったくそんなもを感じさせないすんごいバランスの娯楽映画だった。いんやー面白かった！のひと言で終わりでいいんじゃないかな展ってくらい単純明快にクソ面白い映画でした。何も考えずに見て、笑って、いい気持ちになって、劇場出たらやたら元気になってたりして、映画ってこれいいじゃん！そういう映画です。アクション大作の撮影現場が舞台。消えた主演俳優を探すのは彼のスタントマン。それがとんでもない事件に発展していって…。撮影現場ではスタントアクション、街中でも大暴れで、どこ行っても楽しいアクションが盛りだくさんな上に、恋愛映画でもミステリーでもあって、なんか娯楽映画の全部盛り的なつくり上に、会話のいたる所に出てくる映画小ネタの応酬に、映画制作過程のドタバタや映画手法そのものを作中に織り交ぜてくるメタ的な演出や、じつは作中で作ってる映画が実際にある映画のリメイクだったり、だいたいアクションそのものがリアルに全部やっている映画愛あふれたスタントマンたちの職人技の結晶だったり、それが直で伝わる熱いエンドクレジットまで、映画的に映画のすべてをふんだんに盛り込みまくっているのに、マニアックに偏りもせず、純粋に娯楽映画として楽しめる超絶バランス感覚。なに、この映画！？神なの！？いやいや、すごい映画でした。本家の「メタルストーム」をいう映画を観てないのが恥ずかしい限りなんですが（あ、テレビドラマの方も）、メカデザインはしっかり踏襲されているし、劇中のアクションはこれか！が予告でわかるくらいきっちり再現されてるみたいで、これはぜひリマスター版を上映してほしいものです。美味しいところを持ってくゲスト俳優も最高でした！
