ふたりがひとりで

「ソウルメイト」を見た。

見終わってタイトルの意味をかみしめてしまう映画だった。とっても沁みる映画だった。まず目からはじまる。キャンバスに目を描く。巨大な絵から始まる。もうこれだけで何だかアタリな予感がする。女性友情もの。小学校で転校してきた子と親友になる。そこから長く続く2人の関係。2人でずっと一緒に過ごし、2人で一人のような青春時代を過ごす。やがて恋愛もして、時間が経ち、少しずつ2人の距離が離れていく。いやこれ、大好物な話でした。記憶と願望と想像と妄想が溶け合う。結局、誰かの記憶の中でそれが真実として語られる。これは単にわたしの見方がいけないんだろうけど、2人の話が、いまどっちの目線で語られているの?がときどきわからなくなって混乱した。まるで本当に2人が1人なってしまったかのような混乱。意図的だったのかはわからないけど、わたしにはそれがとてもよかった。過ぎ去った記憶の時間が溶け合ってひとつの話になっていく、そんな感覚があった。そんなふうに見たことで魂でつながった2人、ソウルメイトというタイトルの意味が見終わって染み渡った。とてもよかった。香港映画のリメイクなのだけど、オリジナルの方を見逃してしまったので、そっちも見ないといけない。

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