「梟―フクロウ―」を見た。
史実ベース。王宮内で起きた謎の怪死事件の真相に迫る、韓国、時代もの。韓国映画は基本好きなんだけど、時代ものはちょっとだけ苦手意識があって…。いや、それでも予告を見て「見えない目撃者」ものであるというのが最大のヒキで、この一点で見に行きました。いや、単純に面白かったです。見えない鍼医の主人公が、とんでもないものを「見て」しまう。基本はサスペンスなんだけど、どちらかというと政治的策略の要素が強めで、巨大な陰謀に飲みこまれる無力感と、そこをどう切り抜けるか、どう決着をつけるのか、歴史的事実をどう解釈するのかの展開が面白かった。まったくの無知でも、なるほど史実はこうなのね、がわかるのでノー知識で大丈夫です。とにかく暗がりの画がいいです。ポスタービジュアルにもなってる針で目を突くシーンとか、王宮内の美術も、とくに薬の倉庫のごちゃごちゃ感とか、建物の見せ方とかも意外にうまいなと思いました。とにかく見て大正解でした！
