まだいけるのか!

「身代わり忠臣蔵」を見た。

忠臣蔵、まだいけるのか!?な映画だった。そんなに時代劇に詳しいわけでもないけど昔は年末と言えば忠臣蔵で、何度も見てきた題材。その後も色んなバリエーションが作られて、最近だと討ち入りって実は超お金がかかるっていう「決算!忠臣蔵」とか、視点を少し変えただけでまだいけるがあったけど、吉良側に目を向けた作品って見たことなかった気がする。吉良上野介には実際に僧侶になった弟がいたみたいですね。斬りつけられた兄に成り代わる弟。入れ替わりもの。なるほどこうすると吉良に共感が生まれるか!という発明。大石内蔵助の人物像もちょっと頼りなさそうで、まっすぐな人というより、少しだらしないけど真っ当な人くらいの距離感で描いていて、このへんも最近読んだ本にあった本当はこんな人だったという人物像に近い気がした。討ち入りにお金がかかる問題もさりげなく盛り込まれていたり、新解釈要素もしっかり積み重ねてあった。やりすぎなおちゃらけコメディ感もありつつも、ほど良い具合に抑制を効かせて締めるところは締めているので、安心して楽しく見れました。いい疲労回復になりました!

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