うんめいのわです

「赤い糸 輪廻のひみつ」を見た。

運命の輪を感じる映画だった。劇場公開最終日にぎりぎりで駆け込んで見た。劇場で見る恐らくラストチャンス。理由は友人の大プッシュと、監督のギデンズ・コー。台湾の監督。「あの頃、君を追いかけた」は最高にキュンとくる青春映画で「怪怪怪怪物!」はぐちょぐちょホラーとコメディを掛け合わせたような青春映画で、どちらもかなり変化球な青春映画で、どちらも大好きで、きちんと劇場でしっかり見ていた。これは追いかけておかないとのちのち後悔するなと思って、ヤバいポスタービジュアルに負けず観に行ってきた。結果、見てよかった!個人的には前2作を合わせたような、また特殊なジャンルの映画を観た感じがした。始まって突然主人公が死んで、幽遊白書か!?ってところで出てくる古いパソコン。あの世の入り口で死者を管理するシステムが旧型のパソコンで、なんだかそのディテールがすごくギデンズ・コーっぽい。この古いパソコンが最後の最後に泣かせる装置として機能したりするんだけど、そういう細部の遊び心がしっかり作品に厚みを出しているのがよかった。展開が大ざっぱで、キャラクターのあくが強くてチャウ・シンチー映画を彷彿とさせて、めちゃ濃い味付けの上に、スラダンだったり花男だったりの日本マンガネタの会話に、呪術廻戦的な何かや、呪怨的な何かが出てきたり、とにかく味付けがどこまでも濃い。でも、ベースの物語は、運命の赤い糸を巡るロマンチックで切ないラブストーリーだったりして、この不思議なバランスがハマる人にはハマる濃味全開純愛映画でした。驚いたのは家に帰ってからだ。テレビをつけたらちょうど月9が始まっていて、見ていたら、運命の糸の話で、主人公が雨の日に突然死に直面するという、さっき見てきた映画と同じような話が展開されていて、さらなる運命の輪を感じた。

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