にじゅごねんぶり

「エルヴィス」を見た。

いったい何年ぶりかわからないけど母と二人で映画館で映画を見た。たぶん25年ぶり。もうひとりでは劇場に行くこともできなくなってしまって、最近は映画への興味もすっかり失ってしまっていた母だけど、子供の頃から好きだったと言っていたエルヴィスの映画だったら興味もわくかと思い誘ってみたら、案の定、目をキラキラと輝かせて「行く行く行く」と大喜びしていた。迎えに行ったら車の中でも大興奮していた。「最良の日だ」って。無理して時間作って連れて行ってよかった。映画160分もあるので心配したけど、最後までしっかり見ていた。エンドクレジットの途中で席を立ち一人でトイレに行くというが、心配だから後ろからついて行ったら階段の途中でよろけて倒れて、それを後ろで受け止めてそのまま支えて歩いた。またずいぶん小さくなって細くなっていた。「一瞬も退屈しなかった!それにしてもいい男だったわねーエルヴィスは。でも可哀想な人だったのねー」そんなことを興奮気味にしゃべりながら歩いていた。「エルヴィスを見にアメリカまで行ったのよ」ってはじめて聞く話をしていて、やはり相当エルヴィスが好きだったらしい。やはり一緒に何かを楽しむってことが大事なんだな。こういう時間が少し足りなかったかもしれない。大事なことを教えられた一本でした。そして本当に素晴らしい映画でした。もしかしたら生涯忘れられない映画になるかもしれない。

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