「影裏」を見た。
「囀る鳥は羽ばたかない」とつづけてまさかのBがLな映画でした。冒頭からけっこう綾野剛のサービス満点寝起きシーンが…て、脳がそういう感じになってるモードで見たからかもしれません。唯一心を許した親友が突然いなくなって、彼を知る他者から話を聞くことで、彼の見えなかった面が見えてきて、いったい彼は何者だったのか…って映画でした。じっとり、まったりした夏の日の感じとか、暗くてねちっこい人間描写とか、斜め後ろから撮った人物のアップとか、かなり好きなカットが多くて個人的には超好みの映画なんですが、ラストの郵便物のところとか、全然何かわからなくて、どう感情を持っていいのかわからず、たぶんこうだろうと推察はしてますが、もう少し見せてくれてもよかったんじゃないかと。そういう不親切さが良さの映画ではあるとは思いましたが…。予告でも流れてた「人を見る時は、影の一番濃いところを見るんだよ」このセリフ好き。全体的にホラー映画みたいな雰囲気があって、犬鳴村よりもしかしてこっちの方が怖かったかも?