「コーダ あいのうた」を見た。
家族がみんな耳が不自由で、娘だけが唯一の健聴者。歌うことだけが彼女の支えで、とんでもない歌声と才能を持っているんだけど、家族だけはその才能を理解できない。彼女自身もずっとその才能に気づかないまま過ごしている。家族にとって彼女は必要な存在で、手放すことができない。でもそこに縛られている限り彼女は才能を活かすことができない。さて、そんな状況をどうする！？っていう映画。それにしても苛酷すぎる高校生活だ。3時に起きて家族の漁の手伝いをし、学校に行き勉強して、帰ってきて家業の手伝いをして、歌のレッスンに行く。この状況で遅刻ぐらい許してやれよって思うけど、本気で何かをやるって、そういう言い訳は関係ないんだよね…。とにかく苛酷な話なんだけど、映画自体は完全にコメディで、笑って笑って、最後は号泣させられる。「自分を犠牲にするな」って、すごくストレートなテーマなんだけど、才能があろうがなかろうが、道を拓くには真剣に全力で向きあうってしかないってことなんだよね、きっと。がんばろう。
