ばくあがりました

「チャレンジャーズ」を見た。

爆上がりする映画だった。なにこれ!?超面白いんだけど!いわゆるスラダン方式なひとつの試合の中に人間ドラマを折り込んだスポーツ映画。地方の小さなテニスの決勝戦。男子シングルの試合が始まる。そこを起点に時間が飛ぶ。数週間前に起きたこと。そして13年前に起きたこと。次第に憎しみをむき出しに対戦しているこの2人の関係が分かってくる。かつてダブルスを組んでいて、兄弟のように育ってきた仲のよかった2人。そしていまその片割れの妻としてそこにいる女性の存在。関係性が少しずつわかりながら、試合が展開していく。過去に起きたことが試合の展開に影響する。いや、この構成が、めちゃ面白い。どうなるの、これ!?って試合の行方と、3人のこんがらがった関係性がからみあって、スパイラルしてくる。徐々にエスカレートしてくるテニスの試合描写の過激さ。ラケット視点になったり、ボール視点になったり、試合の盛り上がりを描写がさらに盛り上げる。そして心臓を鼓舞するような音楽の使い方。アガる。単純にアガる。理性と野生と友情と恋ともうぐちゃぐちゃにこんがらがった先にものすごい光景を見る。ほんと、徐々に上がったテンションが弾けて、ラストは思わず立ち上がって、うおっしゃーって叫び出したくなるくらい盛り上がる。いや、これ、恋愛映画とスポーツ映画を掛け合わせて生まれた、とんでもなくはじけた、なんというか打ち上げ花火みたいな映画でした。いや、爆上がった。みんな欲望と欲情を剥き出しにしすぎ!!すごい試合を見た!というよりすごいライブを見た!そんな感じ!!

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