そこにいるとは…

「異人たち」を見た。

そこで食べるのはそれなのかな映画だった。わたしは大林宣彦坂「異人たちとの夏」が好きである。大林監督が亡くなったときに見たのはこの映画だった。一時期は毎年夏が来るとみていた気がする。あのラストがあるのでけっこう不思議なバランスの映画なんだけど、あの空気感が好きで、特にすき焼きを食べるシーンの切なさが何とも言えず好きで、あの映画を観るとすき焼きを食べたくなる。これ、お盆の話じゃないですか。イギリスでリメイクしてその感じがどうなるんだろうって思ってたんだけど、いや、これが何ともとてもいい映画だった。お盆云々はどうでもよくなっていた。よくできていた。同じなんだけど、まったく違う映画になっていた。基本の骨格はそのまま。でも違う。過去に何を置いてきたのか。そして今をどう生きていくのか。愛と孤立と死…存在とは何であるか…。ノスタルジーのその先が描かれた映画になっていた。クライマックスのすき焼き、そうかイギリスだとそれになるのかは、なんかだかほっこりポイントでした。しみじみとしみてくる映画だった。

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