えいがはひかりだ

「エンドロールのつづき」を見た。

素晴らしい!!一言で言うとそういう映画だった。映画の何が素晴らしいかを語りかけてくるような映画だった。モノクロ画面で列車がこちらに向かってくるリュミエールのオマージュに始まり、キューブリックタルコフスキーを感じされるような映画的引用も随所にあって、この映画自体が映画の発展史をなぞるように作られている。映画の再発見とでもいうべき、中盤の子どもたちによる自作の映写機で映し出される映画の上映シーンでは思わず涙が流れるほど興奮した。映画の根源的喜びがそこにある気がした。映画を好きで良かったと本気で思える映画だった。何もない村の何もない暮らしの中で、でも食べるものの豊かさだったり、丁寧な生活の喜びはしっかりそこにあって、田舎を悪く語らない、素朴こそ豊かであるという所に光を当てているのも印象的だった。素晴らしいものを見た。

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