ひびすべてえいが

「フェイブルマンズ」を見た。

監督スピルバーグができるまでを描いた映画。冒頭はやはり列車から始まる。映画の発明から、発展の歴史を少年の体験を通して語り直していく。先日見たインド映画「エンドロールのつづき」と同じだ。エンドロールも監督の少年時代の話だった。フェイブルズマンズはよりカメラを意識した映画だ。カメラを通して世界を発見し、そしてカメラを通して見たくない現実をも知ってしまう。この映画そのものがスピルバーグ監督自身であるかのように、少年時代に見た光景が後の映画を連想させる描写にあふれている。喜びも悲しみも恐怖も全てカメラの向こうにある。そして日常の何でもない全てのシーンが映画につながっていく。ステキな映画だった。ネタバレになるのかは知らないけど、クライマックスで描かれるスピルバーグ監督がジョンフォード監督に教えられた地平線についての有名なエピソード、フォード監督役の人、これ誰?って思ったらエンドクレジット見てびっくり。なかなかのすごいサプライズでした。

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