たおのうたごえを

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「アイの歌声を聴かせて」を見た。
もしも転校生してきた女子高生がAIロボットだったら?ってそんなアニメ。で、ミュージカル。ふと「竜とそばかすの姫」が頭をよぎった。よく考えたらこの2作品、設定の共通点が多い。ミュージカル調の作りで、ちょっぴり先の未来の話で、地方の町が舞台で、プリンセスがモチーフで、主人公がちょっとふさぎ込んだ女子高生ってところも同じだ。偶然なんだろうけど何か通じるものがあるのか? ただ、こっちの映画は、そばかすよりもう少し先の未来のようで、ザ・田舎な風景の中で、農作業しているのがロボットAIだったり、バスの運転手もAIロボットだったり、ようは労働というものが人間から手放されたような世界だ。そこにまるで人間な転校生がやってくる。もう、人いらなくない?って、ザ・SFな設定だけど、全然そんなんじゃなくて、やってることは意外にまっすぐな青春映画だ。人工知能が誰かを幸せにしたいというまっすぐな想いのために、とにかく歌う!場違いなところで歌い出す。なんで歌うのかはきちんと説明されるので安心してほしい。それはもうほとんど狂気のような突っ走り方で、ようするにそういうコメディだったりする。そんな狂ったほどまっすぐな想いが周囲を巻き込んで変えていくっていう話だ。ええ、まんまと泣きましたよ。まっすぐ最高!!この映画の先に待つ未来については、じつはけっこうハードなSF展開が待っているような気もするのだけど…とにかく想像以上に青春映画でした。こういうの好きです。そして、何といってもすごいのは土屋太鳳だ。この人が歌ってるのを初めて聞いたけど、なんつうかヤバい。血反吐を吐きながら特訓している姿がチラついた。うまい以上にすげーなって感じ。土屋太鳳、最強だ。タオの歌声にしびれた金曜の夜だった。

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