じゅうはちのよる

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「少年の君」を見た。

盗んだバイクで走り出す〜(盗んだバイクじゃないけど)この支配からの卒業〜アイラービュ〜って、尾崎豊の歌詞が次々とリフレインしてくるような映画だった。逃げ場のない地獄のような学校生活。受験戦争、クラスメイトの壮絶ないじめ、周囲の無関心さ、母親は借金まみれで、家ではいつも一人、そんな女子高生が出会う傷だらけの青年。ドブネズミみたいで、ぶっきらぼうなチンピラ。暴力と悪事でしかお金を稼ぐ手段を知らない青年と、どうにか受験に成功してこの地獄から抜け出そうとしている女子高生。そんな2人が出会う話。傷だらけになりながらお互い寄り添い、救われていく話なんだけど、これがねー、もう美しいんです。この2人の関係が。とにかく純なのですよ。プラトニックで純粋な深い結びつき。そしてこのチンピラくんがかっちょいいわけですよ、お前が世界を守るならお前は俺が守るからって、彼女を守るために人生をかける行動に出る。それはもう、泣きますよ。すごかったのが同じ列で見ていた大学生くらいの女子2人の号泣っぷり。もう中盤から嗚咽をあげて鳴き始めて、ずーっと鼻かんで、ぐしゅぐしゅしながら見てるの。エンドクレジットが終わるまでずっと泣き続けてました。わかる、わかるよ、こりゃー泣くよ。すっげーかっちょえー映画だった。

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