やさしさがない。

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「アオラレ」を見た。

渋滞に巻き込まれて遅刻してイライラしていて、たまたまクラクションを鳴らしてしまった相手が凶悪でデカいサイコな殺人野郎だったっていう不運な映画。こういう映画は、やっぱり車に乗ってどこかの映画館に行かないといけないってことで、近所でもやってたけど、車で見に行ってきた(うそ、他の用事で行った先で見ただけ)。そういえば、いままで運転してきてクラクションを鳴らしたことは一度しかない。駐車場から車を出したかったんだけど、車の前で立ち止まってる女子中学生くらいの女の子がいて、全然動く気配がなかったので、クラクションを鳴らした。思ったよりすごい音がした。押し慣れてなくて加減がわからなかったからだと思う。自分でもびっくりしたけど、相手の女の子もものすごくビックリした顔をしてこっちを見て、それからすごい勢いで走り去っていった。なんだかすごく悪いことをした気がした。あの女子中学生にもあの場を動けなかった事情があったかもしれない。親に「そこを動くな」と命令されて動けなかっただけかもしれない。超空高く放り投げたピーナッツを口でキャッチするために10分以上待っていたのかもしれない。人には人の事情がある。ただぼくにも事情がある。そこに立ってられたら車が出せない。しかしあの音だ。あの音に優しさはない。なんか、すごく申し訳ない気がした。その後、なんだか怖くて二度とクラクションを鳴らせない。そのときのことを思い出す映画だった。あの音に優しさはない。だから使い方を気をつけないといけない。

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