「ヨコハマメリー」を見た。
ハマのメリーさん、なんとなく名前だけぼんやり知ってはいたんだけど、イマイチなんだかわかっていなかった。1995年頃まで馬車道や伊勢佐木町にいたんだそうだ。その頃、よく黄金町には映画を見に通っていたけど、見かけたことはなかった。存在も知らなかった。映画は、ハマのメリーさんという人が「いた」という証言を追っていくドキュメンタリーだ。この映画が面白いのは「いた」ことを示す証拠をなかなか示すことができないところだろう。彼女がほんの少しだけ遠くに見切れる防犯カメラの映像だったり、断片は残っているのだけど、はっきりした映像が出てこない。まるで存在しない都市伝説を追っているようだ。映画自体は15年前のもので、リバイバル上映だったわけだけど、この映画をジャック＆ベティでみるというのも意味があった。上映が終わって外に出たら、映画の中の風景がそこにある。良い場所で、いいものを見た。
