ニコジ!

映画「トカレフ」を見た。仕事終わりに見たので、これはビールでも飲みながらと思って、生ビールを買って、ちびちび飲みながら見始めた。映画はニコラス・ケイジ(以下ニコジ)主演のサスペンスアクションもので、娘を殺された父親が復讐の鬼と化してロシアマフィアにカチコミをかけて、ぐちゃぐちゃになっていくというなかなか骨太で見応えのある映画で、先の展開も読めなくて楽しんで見ていたのだが、異変が起きたのは始まって1時間くらい経った頃。あれ、トイレに行きたいかも? おかしい…見る前に行っておいたのに…。ああ、ビールか、ビールがもう降りてきたのか!? 最初はまあ、それなりにやりすごせる感じだった。これならあと40分持つかな…。甘かった。ビールは思ったよりも足が速かった。時間を追うごとに…というか秒を追うごとに、だんだんとヤバい状態になってきた。こういうときはすぐにトイレに行くべきなのだろうが、映画は終盤にさしかかっていて、とても今は席を立てる状況ではない。ああ、ヤバい、これは本当にヤバい…ヤ・バ・イ!!!!!と、そんなこちらの精神状態に呼応するかのように映画もハードな展開になっていき、ますます席が立てない…これはもう、どうしようもないと思ったときにふと目にとまったのが、飲み終えたビールの紙コップ…ふと頭によぎる、「ああ、この中に、もういっそこの中に…」悪魔のささやきが…「いや、それはいけない、そんなことをしたらもう一生お天道様の下を歩けない身の上になってしまう…」理性がそれを押さえつける。映画の中のニコジも同じ状態だ。もう戻るに戻れない絶望的な状態だ。ああ、あれは今のオレだ。こちらも限界だ。もう普通には席に座ってられず、もだえ苦しみながらしゃがんで悶絶していた。もう、限界です、みなさんさようなら、僕はもうダメです…、席を立とうとした瞬間、画面いっぱいに絶望と悟りの境地に立ったかのようなニコジのアップが、そしてエンドロール。終わった。それとほぼ同時にスクリーンを飛び出してトイレに駆け込んだ。最高の解放感と最後まで見た達成感。なんか、よくわかんないけど、最高に楽しい映画でした!

あ、あとこれ今日から予約開始!!買っちゃった。11月発売!楽しみ!!!
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