ひっそりとね

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「1987 、ある闘いの真実」を見た。
す、すごい。面白かった。ソウル五輪直前の1987年に韓国で大学生が警察の拷問で死亡した実際の事件を巡る話なんだけど、これがもうむちゃくちゃ面白かった。警察対検察、国家権力対マスコミの社会派ドラマとしてだけでも十分見応えがあるのに、そこにスパイ映画のスリリングさと学生運動と淡い恋の物語まで入って、それが見事なバランスで成立していて、これだけ入って2時間ちょっとの上映時間。怖いし、笑えるし、怒りに震えるし、考えさせられるし、スカッとするし、なんなんだこの感情の揺さぶり方は。とにかく無類に面白いエンタメ映画でした。韓国映画レベル高すぎです。歴史的背景とか当時のカルチャーを小道具とか、学生サークルの映像とかでするっと解説する手腕も見事でした。これが「SUNNY」の少女期の時代背景なんですね。そして「タクシー運転手」ともつながっていると。いやーほんと面白かった。
見終わってお世話になっている編集者がゴールデン街一日店長をするお店に顔を出してビールを飲み、夜はひっそり今年から名前を変えて復活した横浜の花火大会を見た。こんなひっそりとやっていいの?っていうレベルの超絶花火でした。