ぶっとびすぎてた

「哀れなるものたち」を見た。

ぶっ飛びすぎてて、完全に狂っている。けど、これぞまさに人間が自由を手に入れる映画である。じつに哲学的でそして野性的。自分を支配するものは何か。ものとして扱われ、支配され、束縛してくる、そんな世界からものの見事に解きはなたれていく。それにしても描き方が過激。ひたすら性描写。えげつないほどに野蛮で野性的なのに、世界自体はものごっっついファンタジックでかわいらしい。脳みそが崩壊しそうなほど哲学的で、ファンタスティックでエロティック。…エロくはないか。人間性の解放の話でもあるけど、ド級のブラックコメディでもあって、見ている間ずっと、これ、どこに行くの?ってなる。そこから、むちゃくちゃ楽園的で幸せな結末にいたるまで、永遠にどこか知らないところに連れて行かれる感覚を味わう。描かれていることも描かれているものもぶっ飛びすぎてて目が回った。すんげー!

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