「スイート・マイホーム」を見た。
齊藤工監督作。いや、これ、また、なめてた案件でした。むちゃこわいじゃないかーーい！いわゆる、どーんとか、ぎゃーとか言うのではない、地味にじわじわと、いやーな感じで怖いホラー。憧れのマイホームを買ったはいいけど、その家には…。家に何かいるっていう家系ホラーの定番的設定ながら、なかなかその「何か」は姿を現さない。そのへんの見せ方がとてもよくて、決定的な何かは見せないまま、けっこう時間が大きく進んでいく。見せない演出が続いていくからこその中盤のとあるシーンの衝撃がすごかった。赤ちゃんが何もない空間をずっと見つめていて、あれ？何をみてるの？からの…やっぱり見せないんだけど、え！？っていう、このシーン見れただけでじゅうぶん元が取れました。終盤で種が明かされていって、え、じゃあれは何だったの？みたいな引っかかりが残るのがちょっと残念に思っていたら、いちばん最後にいちばん見たくないものを、やっぱり見せずに見せて終わらせるという展開で、いやーな気分にさせてくれたので、後味もふくめて最悪で最高でした！齊藤工、イケメンな上にこんなものまで作れちゃうなんて、天は色々と与えすぎです。
