やまのようだ

読んでない本が山のように積み上がってしまい、精神的にあまりよくない状態になってきた。週末、とりあえずマンガから読みはじめてみたのだけど、読んだ中での最大の収穫は「1ポンドの福音」4巻だった。連載開始から20年近くかかってまだ4巻!しかも3巻から4巻にかけては10年以上間が空いている。すごいのはそれだけ飛び飛びに描かれながら、ちっともタッチがぶれていないことだ。気の抜けたラブコメとでもいうのか、特にすごい盛り上がりがあるわけではなく、ぼちぼち進んでいる感じ。これが20年かけて牛歩のようにようにじわじわ進行して、この4巻でめでたく完結したわけだ。たいていこういうマンガって、結末が描かれず自然消滅するパターンが多い気がするんだけど、きっちり完結したっていうのが、またすごい!感動半分、感心半分の不思議な感覚。とにかく「1ポンドの福音」全4巻、そこに流れる果てしない時間と共に味わうことをオススメします。