「私は海がすき、大海原、砕ける波、危険の匂い、足をすくわれて流されてしまいそう。プールは退屈、刺激がない、永遠を感じないただの大きなバスタブよ」
(「スイミングプール」より)
「バイオハザード4」
初プレイで瞬殺されて以来なかなか手をつけないでいたが、本格的にやりはじめてみたら、これがおもしろいのなんのって、もう大変なことになっていた。
気がつけば、十数時間夢中でコントローラーを握り、襲いかかってくる村人を丁寧に撃ち殺し、びくびくおびえながら、慎重にゲームを進めている自分がいた。
バイオ史上最高のデキ。どこまでも怖い。いつまでも怖い。
そうそう、ゲーム中に出てくるパラサイトのデザインがまるっきり「寄生獣」と同じで、しまいにはミギーや後藤さんもどきまで登場してきて、イヤ〜な敵が、少しかわいく思えた。で、ついつい懐かしくなって「寄生獣」を全巻読み返してみた。ぼくの中ではベスト・オブベストなマンガのひとつ。やっぱ、すげーぜ。
「スイミングプール」
やられたって思った。時間を追うごとに映画の雰囲気がころころと変わり、え?、え?って思いつつその流れについていくと、いつの間にか落とし穴にはまっていた感じ。まーその前にリュディヴィーヌ・サニエのおっぱいに気を取られてしまっていて、物語どころじゃなかったってのも事実だけど。とにかくいいおっぱいでした。
「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」
10年に一本しか映画を撮らないビクトル・エリセ監督が、10年ぶりに撮った10分の短編が収録されているというので、かなり気合いを入れて観た。…。そのほかにも、アキ・カウリスマキだったり、スパイク・リーだったり、ヴィム・ヴェンダースだったり、そうそうたる面々の短編が入っていた。……。
うん、正直、全然意味がわかんなかった。でも、いいと思う。この人たちは、もう生きているだけで一等賞な人たちだから、それでいいんだと思う。とにかくエンタメしちゃおうとか思う人が一人もいなかったのがすごい。
ま、でもほんと、嫌いじゃないんだよ、こういうの。
「ウォルター少年と、夏の休日」
「シックスセンス」などで名子役とうたわれたハーレイ・ジョエル・オスメントのなれの果てというか、ちょっと大人びてきてしまったその姿に、かなり痛々しさを感じる映画だった。