つづきをみたい!

オーメン:ザ・ファースト」を見た。

はからずも「呪い」映画が続いた。「アイアンクロー」は家族の呪いの話だったけど、こっちはまっすぐオカルトな呪いの映画。オーメンの前日譚と聞いて、正直1ミリも期待してなかったんだけど、いや、これすごく面白かった。始まった瞬間から、もう「オーメン」感が!!ガラスの恐怖。そして一転、1作目のちょっと前、1971年のローマ。学生運動が起きていて、なんとも不穏で暴力的な空気が充満してる。この舞台設定の素晴らしさ!そして宗教的な怖さ。不気味なものを、直接的にも間接的にも匂わせる。悪魔的な何かが常にそこにあって、壁の絵とか壁のハンガーにかけただけの服まで怖く見える。次第に地獄化していく世界がなんともおどろおどろしくて、でもなんかその悪魔的なものが、超楽しい。この世界観はとても好きです!そしてきちんと、オーメンしてる。ラストで、え?!あ!そっちもあるのか!!と盛り上がって終わる感じも最高!予想以上はなくても、期待値は遥かに超えた娯楽作でした!いやーこれは続きがみたい!!って、あ!「オーメン」を見ればいいのか!!

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ひげきのまえが…

「アイアンクロー」を見た。

呪いについての映画だった。父親も兄弟もプロレスの道に行く、プロレス一家の実話。プロレスにはまったくもってうといので、フォン・エリック家というものもまったく知らなかったのだけど、これはプロレスの話というよりも、人を縛り付ける呪縛についての話で、プロレスがわかっていないくても何の問題もない映画だ。親の過剰な期待。その押しつけがいつのまにか人を壊していく。兆しが見えたとき、誰かに相談しようにも、父も母も兄弟の問題は兄弟で話合えという。何が生きづらさを生むのか、じつは気がついていながらも、逃げられない。この呪いを逃れたられたのはたった1人。最も従順で、でも不器用だった次男。呪いを解く方法は何だったか。そこに希望がある。ただ、重たい。とにかく重たい。最初の兄弟達の楽しげな幸せそうなシーンが少しずつ壊れていく。バイクの疾走、クリスマス前の食事会、悲劇の前の静かな余白が、何とも怖くて、切ない。個人的にすごくモヤモヤする問題を抱えて映画館に入ってしまったので、絶望感が流れ込んでくる感覚がとんでもなかった。全身の血の気が引く感じがした。それほどによくできている。それにしてもザック・エフロン!ハイスールミュージカルの彼が、とんでもない身体の作り込み。とにかくもうすごい映画だった。

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おとななえいがだ

「パスト ライブス/再会」を見た。

きわめて映画らしい大人の映画だった。24年にも及ぶ初恋の物語。大人のラブストーリー。韓国で始まった24年前の初恋。お互いまだ小学生。そこから一度も会わないまま24年。24年後に再び会う2人。お互い別のパートナーがいて、片方は結婚し、片方は別れそうになっている。でも心のどこかにいつも初恋の人がいる。運命かもしれない2人が24年ぶりに会う。そんなおとぎ話みたいなラブストーリー。そんなできすぎた話はなんと監督自身の実話がベースになっているという。できすぎているのは現実の方だ。韓国語のイニョン、縁、運命という言葉がこの物語のベースにある。運命で結ばれているかもしれない2人。24年の時を経て再開する数日間。そこから映されるニューヨークの風景の美しいこと。まるで全シーンがソール・ライターの写真のよう。窓に映り込んだ風景、地面の水溜まりに反射する世界。何でもない景色が美しい。その人といることで世界のすべてが美しくなる。ただし女性には夫がいる。なんとも残酷な話である。結末の余韻になんとも言えない気持ちになる。きわめて映画らしい映画だった。

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ののしりあいすぎ

「ラブリセット 30日後、離婚します」を見た。

意外さはないのにきちんと面白い映画だった。つまりよくできている。朝8時台の回を見てきました。で、とにかく笑った!面白かった!格差婚。女性はエリート家庭、男は庶民家庭。出会いは偶然。そこから映画みたいな恋をして、情熱的に結婚。幸せな結婚生活が…と思ったら、時間を経て2人の仲は最悪に。こじれにごじれて殺し合い寸前。離婚するしかない。ただ猶予期間30日が裁判で言い渡される。30日のカウントダウンのその日、事故で2人が記憶喪失になる。憎み合ってたはずの2人が初対面に。もうこの設定一発で面白い!はっきり言って馬鹿ラブコメです!でもこういう絵に描いたようようなドタバタをうまいこと楽しませてくれるのが、韓国映画の良さであったりもします。展開自体はド定番ながら、最悪の状態から、少しずつ2人の過去のすれ違いを見せていく構成もよいし、これ、どうなるの?がきちんと気になる。そして、ののしり合いの壮絶さ!容赦ねえ。何でそうなった?の元にはちょっとした小さな思い違いや勘違いがあったりして、意外にも心温まる映画でした。

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しんぱちのひです

今日は4月8日、しんぱちの日なので、勝手にお休みです。noteは書きました!朝4時に起きて昨日書いた下書を全面的に書き直しました。内容も変わっちゃった…。仕事もちょっとだけしました。読書のメモも投稿しました。これから原稿も少し書きます!ってほんといつもと変わんないじゃん。あ、note投稿したら148週連続投稿だって!しんぱちじゃん!ほんとうはもっと連続してるんですが、途中投稿する日を間違えたのがあって、途絶えたんですね!でも4月8日に148週投稿がくるなんて、今日はきっといい日だな!

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おとぎばなしすぎ

「RHEINGOLD ラインゴールド」を見た。

まるでおとぎ話!ありえないだろ!って映画だった。友人のプッシュに後押しされて見てきた。予告見てとんでもねー話だなと思ったけど、見てみたら想像より遥かにとんでもない映画だった。とんでもない男の半生。嘘だろ?って思ったら実話です!だって。音楽家だったクルド人の両親。演奏の途中でテロに巻き込まれる。ゲリラになり戦闘中に産み落とされる主人公。国を逃れ、ヨーロッパへ。そこで不良になりケンカ最強に。コカイン売って、とんでもないことに巻き込まれてく。あげくに金塊強盗、刑務所、獄中で歌手デビュー、そして大成功。まさに運命のジェットコースター。成り上がりものは数あれど、ここまでとんでもないと「嘘くさ!」。けどこれが実話だってんだから、強烈な破壊力すぎて笑う。驚く超えてパオンがピエンだ。よくわんないけど。とにかく人生ってヤツは何が起きるか分からないってことだ。そしてド級に面白い!いい映画でした。

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どれみふぁそらし

「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」を見た。

ドレミファソラシ「の」な映画でした。太古の音楽の始まりから、次第に音が増えて、オーケストラになっていくオープニングからしていい。とても気分が弾む。音を楽しむ映画になっている。よく考えると物語は無茶苦茶ではあるんだけど、ミュージカルとして楽曲を活かすための物語としてみたらこれはこれでありかもしれない。何より音楽が楽しい!それを楽しむ映画。クライマックスのシンフォニーはドラえもん楽曲が中に入ってたりで、鳥肌レベルで盛り上がる。むちゃくちゃな設定も「なんでそうなるの?」の理屈はきちんと種明かしをしてくれる。もちろんしてくれない部分もある。だからどうした!ぼくドラえもん。もっと簡単に楽器が上手になる道具ってなかったっけ?とかそんなことを考えてはいけない。だってドラもんだもん。強引な伏線回収が、数回にわたって発動して、すっかり忘れていたアレがラストで効いてきて、なかなか気が利いた映画になっていました。どれみふぁそれし、の♪!鍵は「の」の音。ドラえもんは劇場で見ないと!!そういう映画です。

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