げげげっとうなる

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見た。

なんだよ、むちゃ面白いじゃないか!な映画だった。いや、評判が良いのは知ってたんですよ。それでも、内容についてはよく知らずに見に行ったわけです。それにしても、なんだこのとんでもない人の入りは、というくらい劇場は満席で、見る前から期待は高まっていたんですが、その予想の10倍くらい面白い映画でした。横溝正史ミステリーを下敷きにしながら、そこに怪異な存在を織り交ぜて、コミカルには振らず、しっかりシリアスで、しっかり残酷で、しっかり神秘的で、しっかり妖怪で、人間も怖いし、水木しげるイズムと戦争テーマもしっかり継承し、とにかくブレない映画になっている。エンドクレジット後に来て、おお!となるムダのないつくり。なるほどこういうアプローチがあったか!?という言わば発明的な「ゲゲゲ」だった。東映アニメの映画。スラムダンクの挑戦も見事な成功だったけど、いわゆる「古い」ものを蘇らせていくようなアプローチがじつにうまくいってるな〜と本気で感心して劇場をあとにしました。

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