すべりだした


早朝の映画館で「散歩する侵略者」を見る。「美しい星」とはまた違った味わいの日常系宇宙人映画。そこかしこに散りばめられた黒沢清っぽい絵作りに何ともしれぬ安心感を覚えつつ、終わってみるとなんかすっごく変な映画でおかしかったです。こんな日は一人で居酒屋だ!って、カウンターに座って日本酒をちびちびやってたら、隣に座ったおじさんがアカペラで突然歌い始めて、黒沢明ロス・プリモスの「ラブユー東京」を歌ったりするもんだから、それは「明だから!」って心の中でツッコんで、ひとりカラオケボックスへ。うにうにと懐かしいのやら新しいのやら歌ったりしていたのだけど、こんな日は前田敦子のセブンスコードを歌うべきだったと、帰り道、急に降り出した土砂降りの雨の中でタクシーを探しながら思った。けどよく考えたらCD買ったけど一度も聞いたことがないからどうせ歌えなかったな。うん。今日も酔っ払いだ。