しってるえいがだ

「知らないカノジョ」を見た。

見始めて、あれ?このSF映画みたいな小説が出てくる話、なんか知ってると思ったら、4年くらい前に劇場で見たフランス映画のリメイクだった。さらに、映画の舞台が、けっこうなご近所。ほぼ知ってる場所しか出てこないし、2人が出会ってクライマックスですごく重要な役割を果たす大学の講堂、どこかで見たことがあるいやよく知ってる気が…と思ったら、昔習い事で通っていた駅の近くにある大倉山記念館だった(ちなみに写真がそれ)。この近くにあるミッキーというゲームセンターに通っていた小中学生時代を思い出す。物語も舞台もよく「知ってる」映画だった。不思議なご縁を感じずにはいられない。さらにこの映画、主人公が小説家で、転生して編集者になる「本」映画でもあって、架空本がわんさか出てくるのです。主人公が元の世界で書いていた本「蒼龍戦記」は予告編にも装丁が出てきますが、売れるごとに帯が変わる展開もしっかりあったり、編集者になった主人公が手がける小説「少女と兎」とか、出版社の中には架空本のポスターがたくさん貼られていたり、その出版社が出してる週刊誌「週刊文報」とか、いやー架空本のデザインがいっぱい!嬉しい!!主演の中島健人は去年、「リビングの松永さん」というドラマで本の装丁を作るデザイナー役をやってましたが、本回りの役、多いですよね!?好きです。miletもよかった。ミレイと読むのかな。リアルなシンガーでアーティストなので、役の説得力がハンパないっす。個人的には売れてなかった世界のアラレちゃんみたいなファッションが好きでした。演技もできるし、歌ヤバいし、すごかったな。元のオリジナル版ではピアニストだったけど、歌手に設定を変えたの正解!クライマックスの盛り上がり感は増してました。ラストはオリジナルと少し違うけど、ものすごくわかりやすい感じになっていて、この映画の雰囲気にはぴったりと思いました。ちなみに監督は三木孝浩。アイドル青春映画担当の職業監督的立ち位置と思いますが、なんとわたしこの監督の作品、全作品を劇場で見ています。交通整理のうまさに絶対的信頼をおいていて、大好きです。というか、もうほぼ追っかけです。何?、これ?わたしのための映画ですか?ってくらいわたしの「好き」が詰まりまくってて、ドンピシャでハートを射貫かれました。

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バカ売れする小説「蒼龍戦記」

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