生きるが勝ち!


「おれはケモノにも劣る人間だが、生きている価値くらいはあるんじゃないか」
(「オールド・ボーイ」より)


ひどい二日酔いだ。そんなに飲んだっけ?
かなり神経過敏になっているようで、ちょっとタバコの臭いをかいだだけで吐き気をもよおす。歌舞伎町でゲロゲロ吐きながら、なんとか映画館にたどりつく。



オールド・ボーイ
バッドコンディションを加速させるような、ネガティブムービーだった。でも、映像のあまりの痛さと、居心地の悪さに、なんだか今の自分が肯定されているような気になり、映画館を後にする頃には、自分にも生きている価値があるような、妙な心地よさを感じていた。


帰宅中DVDを借りて帰った。



ガール・ネクスト・ドア [DVD]

「ガール・ネクスト・ドア」
思わぬひろいものだった。どうせしょっぺーしょんべん映画だろと、なめてかかっていたら、意外なほどにおもしろかった。さえない少年がハジけていくドラマとしては「アメリカン・パイ」なんかより全然正統派の“エッチな青春映画”だった。
隣に引っ越してきたあの娘はAV女優? いやそっくりさんでしょう? え?本当にAV女優なの?! みたいなね、なんかひとりでバカ騒ぎしてみてしまった。「24」でキム嬢にはまった自分としてはもうDVD購入しか道はないでしょう。
自分もエッチ臭漂わす美女に「最近で一番イカレたのはいつ?」なんて聞かれたいもんだ。
「はい!今からオレいかれます!」