きせきとはなにか

「ベネデッタ」を見た。

撮ればだいたい問題作なポール・ヴァーホーベンが、またとんでもない映画を撮りましたね。はっきり言ってとんでもなくエグくてエロくて残酷で野蛮で、でもとんでもなくかっこよくて美しくてクールで清らかな映画でもあるという、何なんだそれは?っていう、すまじい映画でした。ある修道女の嘘と情欲と同性愛を巡るエロティックサスペンスのような映画でありながら、神とは何か?神が起こした奇跡とは本当は何だったのかを問い直すような映画になっている。やってることめちゃくちゃだし、グレーすぎるというか、中身真っ黒なはずなんだけど、とんでもなく勇敢で、まっすぐで、神々しくすら感じさせる主人公が最高。どぎつい映画だけど恐ろしいほど核心をついている。世界各国で上映禁止になってるらしいですね…。しびれるほどの傑作でした!

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