ときかけでしたね

「ファイブ・デビルズ」を見た。

タイムリープものだというからそれは見るしかないでしょう!!ってそれだけの前知識で見たんですが、これはまたすごく新しいタイプのタイムリープ映画が来たな!って感じで嬉しくなりました。超嗅覚を持った10歳の少女が、自分が創り出した臭いでタイムリープ。そこは学生時代の母の世界で、父もいて、しかし母が付き合っていたのは別の人でって物語が始まっていく。今の時間軸で顔に傷のある母の学生時代の友人、なぜかよそよそしさを感じさせる夫との関係、町の人たちの冷たい視線、山間の小さな村でかつて起きたある事件の真相が、少しつずわかってくる。雰囲気の暗さとか、人の冷たさとか、突然の暴力とか、壮絶ないじめとか、けっこう容赦ないです。子どもを学校に送っていくときに猛スピードで走ってる車を急ブレーキで止めて下ろすのが2回続いてその車のスピード感が何だかよかったり、何でもないシーンが突然緊張感を持ち始める音楽の使い方も不穏でいいし、すごい惨劇が起こった瞬間の呆気なさに呆然となる感じとか、好きなシーンの多い映画だった。あ、臭いでタイムループって、「時をかける少女」じゃん!

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