いつもののみかた

野毛で飲む。まず1軒目は野毛から少し離れたところにある「里武士」ってクラフトビールの店で、甘い果実味のするビールを1パイン。ほろ酔い。野毛に向かう途中、同行者が靴擦れで足が死んだというので、格安靴店で754円の靴を買う。これがサイズぴったりで、しかもけっこういい靴。靴擦れも解消。幸先がいい。2軒目は「太陽ホエール」(ぴおシティ)で上レモンサワー。何が上かわからない。わからなかったので1杯でやめて、2杯目はタクローサワーというなぞの飲み物を飲む。どうやら横浜ベイスターズの選手の名前のサワーらしい。2番タクロー。知らない。何味かわからないけど美味しいやつだ。おつまみに肉豆腐に焼き餃子と水餃子と枝豆と冷やし肉のせピーマンという謎の食べ物とカレーのパリパリとかいう餃子の皮を揚げてカレー粉をまぶしたものを食べる。3軒目「AMPM」。見るからにイマドキなカウンターバー。店のデザインはニューレトロな昭和テイスト。六本木クラスでぶいぶい言わせてそうな店。初めて入る。「まさかこの店に入るとは思わなかった」と同行者に言われたけど、確かに客層がイケテルヤング達ばかりで場違い感全開。ただ、料理はしっかりしていて、よだれ鶏も汁餃子もめちゃくちゃ美味しい。そしてサワーもこだわりがすごくて、お茶にもこだわり、焼酎も割る素材によって味を変えているそうで、注文したこだわりの何とかレモンサワーも、こだわりの何とかほうじ茶サワーもクソうまかった。あまりに見た目に反したしっかりした店だったので、店の人に、あんたすごいよ、見た目で決めつけたらダメだって、ものすごいからみはじめる。けっこう酔ったらしい。4軒目「ピグミル」。ここは野毛飲みの定番店。ワインとチーズの店。赤ワインを、テンプラニーリョ、シラー、ピノと3杯飲みつつチーズ3種の盛り合わせをいただく。ブルーとホワイトカビとウォッシュ。ウォッシュチーズには羊羹を合わせて食べるのがオススメとのことで、食べてみたら異世界の美味しさ。どの羊羹でもいいわけじゃなくて、ラム酒で漬けた栗の入ったこの羊羹でなければダメなのだという。日本酒も合うんですよって言われて、言われたら飲むしかなくて日本酒とウォッシュチーズを試す。うまいじゃないか。ウォッシュチーズには羊羹と日本酒、これが今日の学び。最近納豆にはまってるって話と、世界の納豆の奥深さについてたくさん話しているうちに閉店の時間になる。すでに何杯飲んだかわからいけど、5軒目に。ピグミルの上にある「いとうさんち」って店。初めて入る店。たぶん酔ってなかったら入ってなかった。上司に連れられた若者のサラリーマン3人組みのグループと常連客1名に交じって何かについて熱く語りながら何だかわからないサワーを飲む。何サワーだったか記憶がない。ママさんが感じのいいとてもいい店だった。また行こう。6軒目オーセンティックバー「ブリリアント」へ。静かな雰囲気の店なのに、すみません。完全に酔っていて声のボリュームがおかしかった。話し足りなかった何かの話をわけわからず垂れ流しながら、5年ぶりくらいで吸う葉巻を頼んで、葉巻に合うお酒をくださいと言って出してもらった得体の知れない、たぶんすごく高くて甘いお酒を飲んだ。あれはなんだっただろう。何倍か飲んで、明日も仕事だったことを思い出して、いいかげんきりあげる。これだけ飲んで記憶がそこそこあるのも珍しい。このまま寝たらあまりに不摂生じゃないかと思って、寝る前に20回スクワットをした。時計の針は朝に近づいていた。おつかれさまでした。日本。

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