そこにあるみらい

「カモン カモン」を見た。

ある日突然始まる叔父と甥っ子の慣れない暮らしの中で育まれる友情と信頼関係、そいう小さな話なんだけど、じつはもっと壮大な世界の未来そのものの行く末を描いたような、そういう映画だった。主人公はラジオのインタビュアーで子供たちの声を集める仕事をしている。その様子がドキュメンタリックに挟まれていく。飾らないまっすぐな子供たちのナマの声。この映画は「聞くこと」についての映画だ。子どもの話をただ話を聞く、そのことで未来が開かれていく。シンプルな映画なんだけど、気がつけば頭がクラクラするほどの情報量に圧倒されていた。とんでもないものを見てしまったなという気持ちだ。今年ベスト級にすごい映画だった。

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