数ヶ月ぶりに会う友人と住宅街の中にぽつんとある隠れ家的なお寿司やで食事をしたのだけど、その場所が40年前に住んでいたところのすぐそばだったので、ほろ酔い以上に飲んだ後の深夜に一人でその辺を散歩した。40年前に住んでいたマンションは建て代わって、高級マンションになっていた。昔はマンションの１階にコロラドっていう喫茶店とセブンイレブンが入っていた。マンションの目の前には交番があって、その交番はまだ残っていた。7歳だったわたしは、道に落ちていた50円玉を拾ってその交番に届けたら、いい子だねーってお巡りさんに100円もらった。お金が増える！？味をしめて後日交番に100円を持っていくと、もうその100円は戻ってこなかった。そんな昔ばなしみたいなことが本当にあったかどうかは定かじゃないけど、小学１〜２年の２年間の思い出がつまった町だ。母親に連れられていった喫茶店でやったパックマンとか、商店街の縁日で買ってもらった銀メッキのガンダムのミニチュアフィギュアとか、ガンダムのガチャガチャを回して出てきたのがカプセルに無理矢理入れられて足がぐにゃっと曲がったアムロの消しゴムで背中にアロムって書いてあったこととか、両親が離婚してたのでたまにしか会わない父親が雑誌の取材で使ったDr.スランプアラレちゃんのペンギン村分譲中のオモチャを全種類プレゼントしてくれて死ぬほど嬉しくて狂喜乱舞したこととか、どうでもいいことを歩きながらたくさん思い出して、酔いと思い出で胸いっぱいになった。10年に一度くらいは昔住んでた所を散歩するのもいいな。
