はなたばみたいだ

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「花束みたいな恋をした」を見た。

あああ、うらやましい。こういう「運命」みたいなボーイ・ミーツ・ガールしてみたかったぞ!!!終電逃して、たまたま居合わせた人とカフェに入って、そこに犬と立ち食い好きの監督がいて、そのことで話が盛り上がって、居酒屋に行ってのこんな会話「山音さんも、映画の半券、しおりにするタイプですか。」「映画の半券、しおりにするタイプです。」映画の半券は「毛皮のヴィーナス」と「自由が丘で」の半券で、映画の趣味もミニシアター系で一緒で、好きな作家が一緒で、同じライブに行くはずが行きそびれていて、イヤホンがからまりがちで…、もうこれは、出会った瞬間にゴールだ。2015年に犬と立ち食い好きの監督の話で盛り上がれるたまたま居合わせた相手が有村架純だんなんて…ちくしょーー、くそーー、うらやましい!なんて夢みたいな話なんだ!女子からしてみたら、そんな相手が菅田将暉だなんて…ってことだ。ってところから、5年間の話。そんな幸せの絶頂から、小さなギスギスが胸にしみてくる恋愛映画。幸せな時間をどう続けるか、そこでの小さなすれ違いが徐々にミゾを深めていく。本棚の話とか、「SMAPが解散しなかったら…」のくだりとか、なんか人と話したくなるようなトピックがいっぱいだった。「女の子に花の名前を教わると、男の子はその花を見るたびに一生その子のこと思だしちゃうんだって」っていうセリフが、タイトルにかぶさるようでいいな。スッキリと歯切れ良く、切ない映画だった。ちなみに劇中で2人が見に行く映画はアキ・カウリスマキ監督の「希望のかなた」で、ぼくも同じ頃に見ていて、劇中では菅田くんが死んだ目で見ていたけど、ぼくはものすごく落ち込んだ状態で見てとても元気をもらった映画だった。こんなことを書いていた。「「希望のかなた」は、すばらしかった。深刻なテーマを淡々と笑いに変えてしまうマジック。いろいろ考えすぎてパンクしそうになったけど、酒飲んだらすっと消えました。記憶もない。映画と酒があればとりあえず生きていけそうです。」ま、どうでもいい話だけど。