ささきさきにいけ

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「佐々木、イン、マイマイン」を見た。

好きすぎる映画だった。だいたいが青春振り返りものの映画に弱いってのもあるけど、もう見てる間じゅう、むずがゆくて、切なくて、なんだかたまらなかった。佐々木のような存在が自分の青春時代にいたかはともかく、映画が終わる頃には心に佐々木がいた。世代も環境も違うけど、彼らと共にあの時代を生きてきたような気分になった。「変身」だったり、「カスタムロボ」だったり、サッカー盤だったり、調味料増し増しのカップ麺だったり、散らかった部屋だったり、細部のディティールの偏り方が絶妙で、本当に誰かの過去をのぞき見しているような現実感があった。佐々木の部屋を見てるだけで、彼が何を考えていたか、それが頭をかけめぐって、とにかく切なくなる。佐々木〜。