ほうていげきだね

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シチリアーノ 裏切りの美学」を見た。

イタリア、1980年代、実録マフィアもの。かなりそそられる題材だ。冒頭はかなりアガる。まずパーティーシーンで始まる。これぞイタリアマフィアものだ。そして殺人の様子と共に謎の数字のカウントが始まる。これがマフィアの内部抗争で殺された人数だとわかり、次から次に100人以上が死んでいく。主人公である大物マフィアは南米に逃げていて、彼がイタリアに戻って殺されたファミリーのために復讐に乗り出すのか!?と思ったら、意外な展開。マフィア撲滅を目指す判事と結託して組織を告発していく法廷劇になる。なるほど、裏切りの美学とはこのことか。それにしてもイタリアの法廷、こんなに自由なのか!?ってくらいやりたい放題。野次は飛ぶし、怒号も飛ぶし、葉巻吸ったり、いきなり裸になったり、無法がすぎる。「対決」っていう被疑者同士が直接対話するシステムも面白い。ま、嘘しかつかないですけどね。テーマのわりには、地味な映画なのだけど、重要人物を暗殺するための高速道路の爆破シーンなんかはかなりフレッシュな撮り方をしていたり、なかなか見応えのある映画でした。