すくいがなさすぎ

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「ボヤンシー 眼差しの向こうに」を見た。

息苦しい世界から外の世界に踏み出した少年の話。95分の地獄体験。カンボジア、14歳、学校にも行けず家の農業の手伝いをさせられる少年。貧困状態で未来に希望のない状況から抜け出そうと、外の世界に踏み出すも、そこに待っていたのは逃げ場のない船の上で続く永遠の奴隷労働だった。取材を基に作られたフィクションだということだが、小さな船の上という究極の閉塞空間で展開されるまさに地獄のような世界。これはなかなかキツイ。「はちどり」の逃げ場のなさも辛いけど、逃げ出してしまったら本当の地獄が待っていたという…14歳、救いがなさすぎる。