みぎてのおもいで

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「失くした体」を見た。

フランスのアニメ作品。Netflix作品だけど、去年劇場で短い期間公開されていて、すごく見たかったんだけどタイミングが合わず見逃してしまって、存在も忘れかけていたのだけど、たまたまタイトルが目に入ってきたのでPSVRで見た。いや、これ無茶苦茶面白かった。ていうか怖かった。切断されて保管されていた右手が、病院から逃げ出して旅に出る話。旅するうちに手の持ち主の記憶が蘇ってくるのだけど、その持ち主の地味で切ない孤独な話と、か弱い右手の旅のハトやネズミやアリやイヌに襲われる大冒険と(これがめっちゃ怖い)、それが交互に描かれて、いったい何を見ているのかわからなくなる作品だった。徐々に過去の記憶と右手の今が結びつくのだけど、もうその怖さが…ああ、そこでハエかっ!っていう。ただラストに残る爽快さを持った暗さというか、前向きなんだけど先が不安というか、そういう何ともつかない不思議な感覚がすごく独特で、とても新鮮で素晴らしい作品だった。この映画を見逃してしまった、いつも通ってるミニシアターのジャック&ベティが今週からしばらくの間休業で、いったいいつ再開するのかわからないけど、絶対に再開して欲しくて、何とか応援したい気持ちでいっぱいで、とりあえず収束後の上映で使えるチケットをネットで何枚か購入した。長引くようならまた追加で買います。ほんとにがんばってほしい。