すたあはつらいね

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「ジュディ虹の彼方に」を見た。
ジュディ・ガーランド、この人2歳からステージに上がって、子ども時代を食事も睡眠も満足にできないほどに働かされて、そうやって手に入れた名声も能力も決して彼女を幸せにするものではなくて、金もなくて、子どもたちと一緒に暮らすこともできない、ほんとスターの生涯ってなんでこんなに不幸なんだよっていう。彼女のファンのゲイのカップルとディナーをするシーンとか、子ども時代に初恋の相手とハンバーガーを食べるシーンとか、アメリカから恋人がホテルのルームサービスに隠れてくるとか、最悪の事態の後にスタッフが用意してくれたケーキとか、この映画の重要なエピソードは食べ物が絡んでくるのだけど、彼女自身はそれを全く口にしない。薬とお酒しか口にしない。ひと口だけケーキを食べるんだけど、そのぎこちなさ、、食べてはいけないと言われ続けた子ども時代からの呪縛のようなものなんだろう、なんだか切ない。映画が始まった瞬間からずっと、あの曲をいつ歌うの?って、ちょっとイントロが流れて、歌わんのかーい、から引っ張って、引っ張って、待って、待って、待って、キターー!でも、ああ、、ってなって、でも、うぉわーって展開になって、気がついたら号泣ってそういう映画でした。