くれいじーまん

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「フリーソロ」を見た。

ヤバッ。もうそんくらいの感想しか出てこないくらいとんでもない映画でした。頭がどうかしてる人のドキュメンタリーです。クレイジークライマーってこの人のことですね。1000m近い垂直の断崖をロープも道具もなしで登るという挑戦。登るのはアメリカのヨセミテ国立公園にあるエルキャピタン。Macのデスクトップ画面で毎日見ていますが、登っちゃダメなことは見れば明らかです。登るルートは完全に計算されているんだけど、身体的に無茶な動きが要求される上に、登ることで体力は消耗するし、その上で手順ひとつ間違えても、指先の動きを1mmでも間違えても即ゲームオーバー=死が待ってるという…。言ってみたら絶対にミスできない究極の覚えゲーを、残りライフ1で挑むような、ま、そんな軽いものじゃないけど、とにかく脳のネジがどこかいっちゃってる人ですね。よし、登れるぞ!って日がくると、それが分かるのだと。この映画撮ってる最中もフリーソロをやっている他のクライマーが死んだニュースが入ってきて、こんなこと続けたら確実に死にますよ、そりゃ。それでもやる。そこに山があるから。こんな人がいて、それを撮る人がいて、そうしてこんな奇跡のようなものを見れるわけけです。1800円でこんな体験ができる、映画ってほんとすごいです。とにかく登頂の映像はすごかった。手に汗握るとか、そんな言葉でかたづけられないくらいヤバいです。その完璧な動作は芸術的ですらあります。でも見てられないほど怖いです。エルキャピタンへのフリーソロの挑戦は前人未踏で8年間思いをはせていたものらしいが、それを達成したときに人はどんな顔をするのか。とにかくこれは絶対に劇場で見るべき映画です。あとこの映画、このクライマーと恋人の関係がとても興味深くて面白いです。ま、高所恐怖症の人はやめたほうがいいですが。