しらないせかい

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マツコの知らない世界」で1時間ゴールデン街特集が組まれたので見た。こんなん流されたら、ただでさえ人が多くて大変なゴールデン街にまた人がたくさん来て迷惑だ、なんて思ったのだけど、考えてみたらここまですごいブームになってるってこと自体が、長年通ってる身としては信じられない。初めてゴールデン街に行ったのは確か31年前で、父親に連れられてだった。新宿の映画館で「フルメタルジャケット」を見に行った帰りだったと思う。その頃はなんとなくバブル期にさしかかった頃で、ゴールデン街は時代に取り残された場所になっていたのと、再開発のための地上げが始まったりもして、シャッターが降りた店が多くて閑散とした雰囲気だったのを覚えている。ゴールデン街を守ろうTシャツを着て学校の夏合宿に行ったのはいい思い出だ。一番コアに通ったのは大学生から社会人になってしばらくの間、90年代から2000年代くらいの10数年間で、週5、6日はゴールデン街で飲んでいた。ほぼ住んでた。あまりに毎日寝落ちしていたので、専用の寝場所を用意してくれてる店もあった。いつの間にか寝てて起きたらゴミ捨て場に捨てられてたこともあった。この頃、けっこう若い店主たちが店を出し始めて、新しい人たちがゴールデン街に来だして盛り上がってきた感があった。その後、仕事が忙しくなってきて、週5だったのが、週4になり、週3になりと行く回数は減っていったけど、今でも週1、2回は必ず行っている。最近の異変としては10年くらい前から外国人のお客さんが増え始めていたのだけど、ここ2、3年の増加ぶりはちょっと尋常じゃなくて、道を歩けないほど観光客が溢れていることも多くなった。店に入っても自分以外のお客さんが全員フランス人みたいな光景も普通になってきた。なんだかよくわからない場所になってきて、半分くらいどうでもよくなってきてるけど、ゴールデン街で育ってきた感は強いので、行くとどこかほっとする。それは野毛とか他の飲み屋街では味わえない何かだ。ま、何にせよ、あまり人でごったがえるのだけは勘弁して欲しいなと思いつつ、今週もゴールデン街で飲みつぶれようと思います。