まるでうちゅう

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海獣の子供」を見た。

衝撃的な映画でした。作品そのものが一つの生き物のような、そんな映画でした。冒頭の通学、学校でのハンドボール、帰宅シーン、ここでもうやられました。日常の描写をここまでエモーショナルな世界として描けるなんて…。何も起きていない日常風景を見ているだけで、こんな幸せな気分になるとは。電柱だったり、坂道だったり、地面の水たまりだったり、そこに生きている小さな生き物だったり、あらるゆものを丁寧に、アニメ的面白さを持って描き混むことで、世界が息づいているように感じさせる。ものすごい躍動感と生命の息吹、そして神秘性。自己と生命と宇宙と…この作品のテーマそのものが作品になったかのような、とんでもない映画でした。アニメの次元がひとつ進化したような、そんな歴史的作品だと思います。こういう妄想を炸裂させていた十代の頃に見ていたら、完全にぶっ飛ばされたんだろうなと思います。とにかく傑作でした!!!!ああ、生きててよかった。