とまんないよ

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止められるか、俺たちを」を見た。

1960年代の終わり、アヴァンギャルドなピンク映画を連発していた若松プロを助監督としてそこに加わった若い女性視点で描いた映画。見ていて何とも懐かしい気持ちになった。この時代を生きてはいないのだが、この30年後、1990年代の終わりに、この映画に出てくる松田政男さん(渋川清彦さんが演じてました)とは、毎週ゴールデン街や映画でも使われていたバーburaで飲んだり、奥田瑛二さんの演じていた葛井欣士郎さんにお会いして、若松孝二監督の話やATGで作った「天使の恍惚」や新宿文化・蠍座の終焉の話を聞かせてもらったり、自分にとっては憧れの時代でもあり、精神的に追体験した青春の思い出のような時代で、何とも言えない不思議な郷愁感で劇場をあとにした。そのまま飲みに流れようかと思ったが、昼間で仕事が山積みだったのでそれが叶わなかったのが残念。新宿を歩きながら何だか涙がこぼれてきた。