「コーヒーが冷めないうちに」を見た。
想定外だった。4回泣けたかとか、過去からものが持ってこれるのはありなのかとか、そんなことはどうでもいいのだが、とにかく何よりびっくりしたのは、これが幽霊映画だったからだ。冒頭から最後まで幽霊がほぼずっと画面の中に当たり前にいるのだ。タイムスリップ感動ものと聞いていたので、このトリッキーな設定にまず驚かされた。この謎の幽霊の正体をめぐる話が後半の本筋になってくる。なるほどこれはかなり変わった映画だ。途中出てきて立ち消えてしまう主人公の思い出に触れる写真の正体と、そこから記憶の迷宮とタイムパラドックスを紐解く話になっていたらもっと好きな映画になっただろうなと思ったけど、それはまた別の映画の話ですね。個人的には、意外なほどに楽しめた映画でした。
ロック様主演のB級ジャンル映画としてこの上ないデキだと思った。いや、最高でしょう、これ。そもそも敵はバカだし、タブレットひとつで全管理する最新鋭ビルってなんだ？とか、いろいろあるんだけど、イライラするバカ展開がないし、敵は容赦なく人を殺すし、伏線は回収するし、粘着テープは大活躍するし。いいんだよ、これで。次は午後ロードで会いましょう！
