あっちのですくのうえ

すさまじく何の統一感もない本が並んでいるのが、都内某所にある某出版社にある僕のデスクの上です。「香水」はそろそろ映画が公開されますね(パフューム -ある人殺しの物語-)。3年以上前からこの場所に置きっぱなしでまだ読んでません…。「不滅」は学生の頃一番好きだったミラン・クンデラの小説ですね。なんで会社にあるのか謎です。写真には写ってませんが、この左側には「武士」「侍」系の本がどさっと並んでいます。上で寝ているおじさんは、経済誌フォーブスが選ぶ「最もリッチな架空キャラクターTOP15」で15位にランクインされた人ですね。ちなみに彼の資産は、ゲームで集めてきた金貨の累計なんだとか。でもって、このおじさん23歳!老けてるなぁ。マンマミーア。

で、なにかのついでに書こうと思っていた昨年の映画ベスト。私的ベストなんてどうでもいいものなんですが、今度会った際にでもツッコミをいれていただければ幸いです。

<2006年ベスト10+>
007/カジノ・ロワイヤル」(冒頭からめちゃくちゃ面白かった。というか冒頭のチェイスシーンのプロットはまさに神業!脱いでもすごいダニエル・クレイブはほんまにセクシーや!とおばさまたちもメロメロだったようだ。)
ククーシュカラップランドの妖精」(ことばが通じない3人の共同生活っていうおかしさと共に、人間の人間らしさをストレートに描いていてる点がすごくよかった。)
「M:I:3」(全編通してほぼアクションシーンで構成されていて息継ぎする暇もない。よくできてるな〜とうならせるプロットづくりの妙。)
サイレントヒル」(テレビゲームの映画化という枠におさまらないすごいクオリティのホラー映画。怖いには怖いけどゲーム的にスカッとさせてくれるところが新しかった。)
「ディセント」(途中で映画館から逃げ出そうかと思うほど怖かった。何の予備知識もなく見たせいで怖さが何倍にも膨らんで、ちびりそうだった。知識を入れずに見るのがマルです。)
「ステイ」(説明するのが困難な幻想的ミステリー。もともとこういう映画が好きだからというのもあるけど、これだけストレートにうまく「アレ」を映画にした作品ってなかった気がする。)
「太陽」(退屈で淡々としているという作品の空気が、作品のテーマそのものになっているという恐ろしくよくできた映画。イッセー尾形の「あ、そう」の見事さに感服。)
RIZE」(サウスセントラルの黒人たちのダンスドキュメンタリー映画。ダンスもすげーんだけど、ルーツであったり運命の皮肉であったりが描かれていて面白かった。)
「クラッシュ」(人種間における差別、今にも爆発してしまいそうな一触即発的空気がすごくよく描かれていて見ていて怖かった。その中に「希望」を描くところに作品のすごさを感じた。)
ヒストリー・オブ・バイオレンス」(オープニングから中盤まで何が起こるか分からない緊張感が画面を支配していて、まともにみることができなかった。これを入れるか迷ったのだけど、その揺さぶり感が強く印象に残ったので。)

+そのほか
時をかける少女」(坂道と青空!)、「キンキーブーツ」(ゲイ役の主演男優!)、「フラガール」(蒼井優!)、「グッドナイト&グッドラック」(シガーでジャジー!)、「プライドと偏見」(ゴージャスな舞踏会!)、「かもめ食堂」(ガッチャマンとうまそうなコーヒー!)、「ユナイテッド93」(この機名を忘れないと思う。)、「2番目のキス」(スポーツ好きの気持ちが理解できたような…)、「ウェザーマン」(成功と幸せは別物だなと。)
 
<ある意味面白かった映画2006>
「綴り字のシーズン」(スペリングコンテストをめぐる家族の話かと思いきや、理解不能のオカルト映画になっていてビックリ!)
ファイヤーウォール」(サイバーな犯罪のハズが、やっぱり単なる追いかけっこになったり、肉弾戦になったり、ハリソン・フォードもいい歳なのにがんばりすぎです。)
フライトプラン」(飛んでる飛行機の中で娘がいなくなるっていうプロットは面白いんだけど中身は目茶苦茶。差別上等!な展開もあって、2つの意味で問題作。)
「プロミス」(食い物の恨みは怖い!というか子供時代の饅頭一個の恨みが歴史を動かす大騒動に発展するっていうとんでも映画。)

<遅れて見た過去作品ベスト>
砂の器(デジタルリマスター版)」「ブルークリスマス」「TAKESHIS」「大統領の理髪師」「さよなら、さよならハリウッド」「ビフォア・サンセット」「イン・ハー・シューズ」「あの頃ペニー・レインと(ディレクターズカット)」「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男