蹴りたい犬たち


某出版社の社員旅行でバリに行ってきました。社員もでないのに…。しかも一月前…。あ、もう行ってから一ヶ月も経つんだな。早いなぁ時間が経つのは。そういえば5年ほど前にも、友達が務めている会社の社員旅行で北海道に行ったっけ。とにかく社員旅行は無料で行けてステキです。思いっきりリゾートの限りを尽くしてきました。


で、バリに行って撮ってきた写真を少し整理したので、お暇な人はみてやってください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~shipanon/baliinu/



で、以下は順番はバラバラだけど1月に見た映画たち(だったと思う)

「大統領の理髪師」
大きな歴史のうねりの中で起きた小さな物語です。純朴な男が生きた、ちょっとだけ特別な人生を描いています。韓国の歴史的な背景を少しでも知っていると、より深く映画に触れることが出来ます。もちろん、それなしでもじゅうぶん染みる映画になっています。おすすめです。
大統領の理髪師 [DVD]



リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
1974年に実際に起きた事件を映画化。平凡なサラリーマンが精神を病みながらもそれを理解されず、追いつめられてテロルに及ぶまでを描く。とにかくショーン・ペンの演技が圧倒的すぎて、見ていて叫び出したくなるほど、見る側も追いつめられていく。役者1人の演技と不安をあおる演出が狂気と恐怖が漂う画を生み出してしまう。これはすごい。
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 [DVD]


亀は意外と速く泳ぐ
平凡な主婦がスパイになった。でも、その任務は平凡に暮らすこと。三木聡監督のほのぼの脱力コメディ。三浦市がシュールな田舎風景に変貌するヘンテコタッチな世界観。これで笑ったら負けだ、みたいな変な抵抗意識がそがれると、ゆっくり笑いの渦に飲まれていく感じで、これはけっこう癖になる。オープニングのパラパラ漫画が小田扉、エンディングはレミオロメン、この辺にピンと来る人なら見て損はないと思う。ちなみに主演の上野樹里は「どうぶつの森」の動物の誰かに似ている。だから、CMに起用されたに違いないと勝手に思った。
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 [DVD]


電車男
意外でした。正直言って、すごくおもしろかったです。期待してなかったからとかではなくて、本当におもしろかったです。掲示板の文字を不自然に画面に反映させた演出も、ちょっとありえない2ちゃんねらーたちも、その地に足がついていない感じが「ポップ」に感じられる奇跡的な成功作です。おそらくは短期間で作らなきゃいけなかったギリギリスケジュールとかが、スピード感を与えたのかもしれません。テレビドラマにつながるラストシーンまで気が利いていてすごくよかったです。マジでおすすめです。
電車男 スペシャル・エディション [DVD]


さよなら、さよならハリウッド
落ち目の映画監督が久々に大作映画をまかされるんだけど、撮影初日に目が見えなくなって、でもそれ言ったら監督降ろされちゃうから、周囲をだまくらかして撮影続行しちゃうはなし。ハリウッド映画なんて盲目さ、なんてテーマの深読みをあざ笑うかのような底抜けっぷりが気持ちよくて、大爆笑の連続。でもってオシャレでオチもいい。最近のウディ・アレン映画は、イヤミが無くて気持ちいいです。
さよなら、さよならハリウッド [DVD]


「ビフォア・サンライズ恋人までの距離
ようやくDVDになった。約10年ぶりに見た。当時大好きだった恋愛映画。列車で偶然出会った男女が、ウィーンで一晩だけ時間を共に過ごす。主要登場人物は2人だけ、特にドラマはなく映画は2人の会話だけで構成されている。なんかおしゃれな2人のやりとりは、出会って間もないテンションだからこそなしえる不思議な高揚感。気取ったインテリっぷりまで含めて初々しくみえてしまう。10年で見方は変わったけど、それでも最後は2人の恋を応援したくなる。すがすがしい映画だ。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]


ビフォア・サンセット
「ビフォア・サンライズ」の9年後に作られた続編。前作で半年後に再会を誓って分かれた2人。その約束は果たさず、9年後2人はパリで偶然再会するが、一緒にいられるのは飛行機が立つまでのわずか85分。それをリアルタイムで追う。シチュエーションはただ2人がしゃべるだけ。しかしこれがすごく面白い。よく考えてみると「ただ2人が歩きながらしゃべる」というシチュエーションが「作品」として成立するのは、映画ならではの表現なんじゃないだろうか。すばらしすぎる続編だった。
ビフォア・サンセット [DVD]


「THE有頂天ホテル
晦日、ホテルのカウントダウンの瞬間までをリアルタイムで描くドタバタ群像劇。どこみても知ってる顔ばかりの豪華俳優陣と、これでもかと詰め込まれたセリフの応酬。ハチャメチャだけど、お約束の連続で安心して観てられる。ボリュームは、これでもかってほどたっぷりで大満腹。でも舞台でやったらもっと面白かったろうなと思った。
http://www.uchoten.com/


ヒトラー最期の12日間」
ナチスが崩壊する最後の瞬間だけに焦点を絞り、まやかしの上に成り立ったもろい政権の実像を描いた作品。疑似刑務所で普通の人がいかに狂気にかられるかを描いた「es」という映画を撮ったオリヴァー・ヒルシュビーゲルの監督作品。狂気の先にある虚しさを漂わせるヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの迫真の演技は圧倒的としか言いようがない。
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]


ダニー・ザ・ドッグ
闘犬として育てられ、人間的感情を奪われた男が、盲目のピアニストとの出会いを通して再び感情を取り戻すというありがちな設定。しかもリュック・ベッソンが脚本だというので、駄目ムード満開だったんだけど、これが奇跡的に面白かった。不器用で説得力がなくても真っ直ぐな映画というのはズシンと心に響くのだな。リー・リンチェイのハリウッド作品ではピカイチの一作でした。
ダニー・ザ・ドッグ DTSスペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]


ランダウン」
ジャングルアドベンチャー、西部劇、格闘アクションなどなど、いろんな要素てんこ盛り!一本の映画の中でいろんなものがごちゃごちゃに存在してるんだけど、これが、マジでオモシロイ!いい加減な部分とそうでない部分のメリハリがしっかりしていて不思議な満足感があった。
ランダウン [DVD]


バンジージャンプする」
突然この世を去った恋人を想い続ける高校教師が、彼女の生まれ変わりかもしれない人と運命の再会をするのだが、その相手は…。ラブコメではよく取り上げられるテーマだけど、シリアスに作るとこんなにディープな話になるんだなと、なんか胸が痛くなった。「甘い人生」もそうだけど、ビョン様主演映画はけっこうエグいのが多くて話題につきないです。
バンジージャンプする [DVD]


奥様は魔女
“ふつーの女の子になりたい”って、魔法使いが人間界にやってきて、フツーの暮らしをするはずが、偶然「奥様は魔女」のリメイクドラマの主役にスカウトされて、女優デビュー。“ああ、フツーがわからない”って、なにいってんだオメー。って、まー、映画はフツーに面白かったっす。
奥さまは魔女 [DVD]


「麻雀大将」
香港版「哭きの竜」。でもさすがは香港映画でテンションは妙に高い。デキ云々よりも、こういうお祭り映画をちゃんとつくり続けている香港の空気っていいな、て思った。
アンディ・ラウの麻雀大将 [DVD]


男たちの大和/YAMATO」
何億円かけたのか、リアルサイズの大和をこさえての大作戦争映画。個人的に感心したのは、戦中、戦艦の上で兵士が何を食べていたのかがしっかり描かれていたことだった。主役の一人、反町隆史の役柄がコック長だというのもあるだろうが、死にゆく兵隊に配られる最後の甘食、特攻直前に配られるおむすび…、思えばそれ以外にもやけに食べ物がクローズアップされた映画だったようにも思えた。ほかにも中村獅童のブチ切れ演技や、妙に悟った長嶋一茂の演技など、見応えたっぷりの映画だった。
http://www.yamato-movie.jp/


「フライ・ダディ・フライ」
高校生ボクシングチャンピオンに乱暴された娘の復讐を果たすため、出世の道を捨て、身体を鍛えて、喧嘩に挑む中年サラリーマンの奮闘を描いた作品。もっと大人な解決はあるだろうが、すべてを捨ててでも拳で勝ち取らなきゃいけないものがあるんだろう、なるほど、説得力に満ちた妙にかっこいい台詞が続々と飛び出して、なんか知らない間に納得させられちゃってた。熱い名言の宝庫です。勝負の前に見たい映画です。
フライ,ダディ,フライ 特別限定版 (初回限定生産) [DVD]


英語完全征服
英会話学校を舞台にしたラブコメ。かる〜い話にド派手な演出で、韓国映画の勢いのよさを感じさせる珍品。人物描写なんかもハチャメチャだけど、ちから技でおしきっちゃった感じ。
英語完全征服 特別版 [DVD]


星になった少年
タイで像使いになった少年のはなしです。ご家族で安心してご鑑賞になれます。個人的には「子象物語」の撮影シーンが出てきたのが懐かしかった。そこで武田鉄矢が「子役と動物にはかなわない」て、あ、この映画のことか。
星になった少年 スペシャル・エディション [DVD]


皇帝ペンギン
○驚いたこと。ペンギンは一度食事すると4ヶ月間食べなくても大丈夫らしい。ついでに4ヶ月前の食べかすで生まれたばかりの子供の食事もまかなってしまう。経済的だ。○残念だったこと。バックの音楽が最悪で、まったくいい映画に思えなかった。残念だ。
皇帝ペンギン プレミアム・エディション [DVD]


ザ・リング2
2006年、元日の明け方、最初に観てしまったのがこの映画。本家「リング」中田秀夫が乗り込んで監督したらしいけど、見事にハリウッドに飲み込まれてしまったようだ。セルフパロディとしか思えないけど、ある意味でステキな続編になっていました。
ザ・リング2 完全版 DTSスペシャル・エディション [DVD]


ロード・オブ・ウォー
武器商人の実話。崩壊後の旧ソ連あたりで武器を買いたたいてきて、戦争やってる国に流して、大儲けしちゃった男の話。実話ベースなので、話自体にも驚きはあるんだけど、映画的には「一個の弾丸が製造されるところから戦地で人を殺すまで」を弾視点で撮ったオープニング映像と、アフリカの見知らぬ村でドラッグやって意識朦朧としながら街をさまよう映像が、強烈に素晴らしくて、そこだけでも観る価値のある映画だった。
http://www.lord-of-war.jp/


ザスーラ
ボードゲームが現実になっちゃう映画「ジュマンジ」の続編。ジュマンジの“いきなりジャングルに投げ込まれる”はすごい恐怖だけど、ザスーラの“いきなり宇宙に放り出される”は、現実離れしすぎていて怖くないんじゃないかな。むしろ「いいな〜」みたいな。ただレトロなゲーム盤のデザインはすごく良かった。
ザスーラ [DVD]


ハリーポッターと炎のゴブレット
今年こそはオモシロイだろう、と毎年挑む「試練」のような映画。今年もまた惨敗だったかどうかはさておき、恐らく冗談でも思いつかないようなストーリーラインには今年も感心させられた。個人的には「ハリーの初恋」がどれを指しているのかが最大の謎だった。
http://harrypotter.warnerbros.co.jp/site/index.html